日本の常識は「資源」となる~ポケットティッシュの活用方法~

常識と言うのは、一歩海外へ出れば非常識となります。
日本で生活している上で当たり前と思っている事は、海外では当たり前では無い事はたくさんあります。

例えば、水道の水をそのままコップに入れて飲んだり、お湯を沸かしてコーヒーを飲んだりという事は避けるべきと言われます。

もちろん蛇口をひねれば水は出ますが、飲料水としての利用はできません。
したがって、飲料水はペットボトルの水を購入する必要があります。

他にもトイレは水洗式であっても、トイレットペーパーは流すことができなかったりします。
そういった生活を経験してみると、いかに日本の生活水準の快適さを実感します。

さて、ポケットティッシュが無料でもらえるというのも海外では当たり前ではありません。

日本ではよく通勤通学の時間帯に駅の出口で、企業がサービスの宣伝のためにポケットティッシュを無料で配布しています。
これは有効な宣伝方法ではありますが、海外でポケットティッシュを配っている光景を見たことはありません。

その一方で、ポケットティッシュは海外に滞在していると非常に便利です。
先程のトイレの話にも通じますが、公共のトイレにトイレットペーパーがないという状況に遭遇することが度々あります。

こんな時、ポケットティッシュを持っていれば、トイレットペーパーの代わりに使うことができるので非常に便利です。

このような、いわゆる「ノベルティーグッズ」と言うのは、
本来は有料で売っているものが無料でもらえるからこそ嬉しい」のであって、
それがとりわけ実用的なもので、日常生活に欠かせないものであればあるほど、
なおさらもらうと嬉しく感じるでしょう。

日本で生活していた時は、そのありがたみを理解していなかったのですが、
私は帰国してからポケットティッシュをもらった時、非常に感動しました。
ポケットティッシュ1つで、こんなに嬉しく感じるなんて、非常に新鮮な感覚でした。

先日取り上げたオーバーツーリズムの問題を念頭にすると、
もしポケットティッシュに明日香村の魅力を伝えるウェブサイトのQRコードを載せ、
外国人に配ったら喜んで受け取ってくれるのではないでしょうか。

何よりもまず、相手に喜んでもらうこと知ってもらうことが、
マーケティング施策を考える際に私が大切にしているポイントです。

我々が当たり前と思っている日本の常識というのは、
使い方によっては「資源」になるんじゃないかなと思います。

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