仕事は農作業のみならず〜農作業体験記〜(後編)

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▶︎有機栽培は重労働!〜農作業体験記〜(前編)

マルチングシートを剥がしたら次は雑草取り。
畝と畝の間に跪いて手作業で
ひとつひとつ大小様々な雑草を取ってバケツに入れ、
また雑草を取ってはバケツに入れる。

バケツがいっぱいになったら一度捨てに行って、
また戻ってきてを繰り返す。
畝が8列あればその分繰り返します。

それが終わると苗を植えて、
また次の畑に行ってその作業を繰り返す。

苗を植えるのも一苦労で、
先ほどマルチングシートを剥がした畝に、
土がかからないように注意をしながら、
中腰の姿勢で植えていきます。

もちろん、機械を使う場合もあるのですが、
この機械の扱いは素人には難しく、

私がこの農作業体験をさせてもらったのは、
9月中旬でしたが、晴天に恵まれ、
直射日光が降り注ぐ中で、“土と戯れる”毎日を過ごしました。

農家さん当然のことながら1人の経営者でもいらっしゃいます。
売上のこともさることながら、
収穫した野菜の販路開拓、提携するお店へ納品、
生産物の管理、農作業に使う耕運機などの機械のメンテナンスや、
ビニールハウスでの苗の育成など、多岐にわたります。

もちろん全てお一人でというわけにいかないので、
ご家族と手分けして作業されてましたが、
朝から畑で農作業をした後、
経営者としてのお仕事もこなす必要があるとは。

新規事業の行方など、どうでもよくなるほど強烈な体験でした。

研修後記

土の扱いや、苗の扱いなど、全てが商売道具である農家さん。
こんな素人にも、大事な畑での作業を手伝わせてくれたことに感謝しています。

スーパーマーケットでお金を払うだけで、
新鮮な野菜や果物を手にできる日常の生活が、
いかに恵まれているか。

当たり前のその陰に、
これほどの重労働と生産者さんの熱意があったということを、
文字通り身をもって学びました。

当初は「なぜ私が農業研修?」という疑問の方が大きかったですが、
無農薬の有機栽培をされてる農家さんの苦労と生産者としての思いや、
経営者としての一面を知ることができた。

「何事もやってみる」というマインドは大切にしていきたいです。

ちなみに、この研修から本社に戻って数週間後
アグリビジネスの新規事業は中止となりました(笑)

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