戦火を逃れた美術品たち~ワルシャワ・旧王宮~

ワルシャワ中央駅からトラムに乗り約10分ほどで到着する王宮広場。
その中央に十字架を手にして石柱の上に立っている人物、
彼は1596年にポーランドの首都をクラクフからワルシャワに移したジグムント3世です 。


そして、 この写真の右側にある建物が旧王宮です。
現在は博物館として一般に開放されています。

ここはかつて王が生活していたというだけではなく、
国会や大統領執務室として利用されていた他、
国立劇場が置かれるなど、政治・経済そして文化の中心地でもありました。

この旧王宮は、第二次世界大戦で破壊されてしまいましたが、
「王冠の間」にあった価値の高い芸術作品の数々は、国外に持ち出され戦火を免れました。

また、カナレットの間と呼ばれる部屋にある、ワルシャワの町並みを描いた作品たちは、
第二次世界大戦後に破壊された街を復元する際の資料となったそうです。

今こうして ワルシャワの旧市街地の観光を楽しめるのは、
16世紀に 制作された絵画たちと、それらを守り、
復興に尽力したワルシャワ市民の町と文化への愛のおかげなんですね。

↓こちらもぜひ
歴史地区は世界遺産!~ワルシャワの街を散策~

おすすめの記事