文章を書くための3ステップ

はじめに

いかにわかりやすい文章を書くかというのは、学生や社会人の大きな悩みです。
かくいう私も大学に入学したばかりの頃は、レポートや論文の起案をすることは大きなストレスでした(笑)
社会人になってからも企画書や稟議書などの社内文書に始まり、プレスリリースの起案まで多種多様な文章を書く中で、
いろいろ試行錯誤を繰り返してきました。現在ではある程度まともな文章は書けるようになったと思いますが、
10年以上講師として活動している中で、文章の書き方についてご相談いただくことがよくあります。
そこで今回は、どんな文章の起案にも通じるような、“核”となるポイントをご紹介します。

ポイント
  1. いきなり本文を書き始めるのはダメ!
  2. ロジックツリーでテーマを細分化
  3. 箇条書きで整理する
  4. 文章化(=肉付け)していく

いきなり本文を書き始めるのはダメ!

最も重要なことは、「いきなり書かない」ということです。
文章量が多ければ多いほど、いきなり書くというのは、
それ自体が文章を書くハードルを高くしてしまいます。

「いきなり書く」というのは、設計図を作らずに家を建てることと同じです。
それなりの量の文章を書く際は、必ず設計図を作ってから書くことをおすすめします。

文章を書くためには設計図、それはすなわち「構成」です。
どのテーマをどんな順番で書くかということを予めまとめておくということです。

それでは、具体的にどのようにして文章の構成を決めればよいのでしょうか。

1. ロジックツリーでテーマを細分化

ロジックツリーとは

文章の構成を検討する際に用いるフレームワークが「ロジックツリー」です。
これは、問題解決や目標設定など様々な使われ方をしますが、非常にシンプルなので応用が利きます。
後ほど実例も交えながらロジックツリーの使い方をご紹介していきます。

テーマの具象化

文章を書くことが求められる状況においては、何かしらテーマが与えられていることが大半です。
そしてそのテーマは、抽象的なものであることが多いです。
そのような場合に、いかに書きやすくしていくかというのがテーマの具象化というプロセスです。

実践例

この記事の大テーマである「文章を書くための3ステップ」を
ロジックツリーを使って、構成を整理してみた図がこちらです。

2. 箇条書きで整理する

ロジックツリーで細分化されたテーマを列挙

先ほどのロジックツリーを使った整理・具象化をした結果、
大テーマであった「文章を書くための3ステップ」は、
3つの中テーマに分けることができました。
またそれぞれの中テーマを、小テーマへと細分化していきました。
これを文章の構成の形に直します。このとき用いるのが「ナンバリング」です。

ナンバリング

ナンバリングの方法はいくつかありますので、
場合に応じた使い分けをするのが理想ですが、
今回は公文書のナンバリングを一例として紹介します。

大テーマ > 中テーマ > 小テーマ というように、テーマが細分化されるに連れて1字下げるという表記の仕方をします。

先ほどロジックツリーで細分化したテーマをナンバリングすると、

このように番号を割り振ることができます。

3. 文章化(=肉付け)していく

下書き

ナンバリングまで終わったら、ここでようやく文章を書き始めるのです。
文章を書き始めるといっても、この過程は2段階に分けることができます。
まずは、下書きです。下書きを書くというフェーズでは、ナンバリングした箇条書きをベースにして、
その細分化されたテーマについての説明を付記していくということになります。
この時、1回で仕上げようと思わないことがポイントです。
人がやることなので、誤字・脱字はもちろん、あとで読んでみると修正したい
あるいは加筆したいと思う箇所が出てきます。
そのことを前提に、とにかく書くというのが下書きで、細かいところは後で直せばよいのです。

仕上げ

下書きが終わったら、自分で読み返してみる、あるいは他の人に読んでもらって内容に齟齬がないか、
誤字脱字がないかなどをチェックしてもらいましょう。
この時、どの部分にどんな指摘をもらったかを必ず記録するようにしましょう。
Google ドキュメントであれば「提案モード」、Wordであれば「変更履歴」の機能を使って加筆修正してもらうと便利です。
また、加筆修正をもらったデータはそのまま残し、そのデータのコピーを使って新たに編集するようにしましょう。
他者からのフィードバックは、あなたの財産になります。

まとめ

学業でも仕事でも、文章を書くということから逃れることは多くの場合難しいでしょう。
また、なるべく早く終わらせたいという気持ちもあると思います。
今回ご紹介した方法は、一見すると手間がかかるように感じるかもしれませんが、
私個人の経験からすると圧倒的に効率的に文章を起案することができる方法ですし、現に普段からこの方法で文章を書いています。

情報や自分の思考を整理するための手間を惜しまないことが、文章を書くための最短ルートであるということです。
お悩みの方がいれば、ぜひ一度お試しください。

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