重要なことを見つける~パレートの法則~

全体の数量とそれを構成する要素の関係を整理したとき、
80%の数量を20%の要素が構成しているとされます。
これを「パレートの法則(80:20の法則)」といいます。

マーケティング戦略を検討する際であれば、
数量=売上、構成要素=各取引先企業などというように整理し、
分析していくことができます。

仮に、全体の数量としての売上=合計500万円で、
構成要素としての取引先企業数が10社であったとします。

そうすると、上位20%である2社で
全体の売上のうちの80%である400万円を占めているということがわかります。

そうなれば、その上位顧客がどんな属性なのかという
ペルソナを検討していくことができますし、
何にリソースを割くべきかの検討がしやすくなります。

また、業務効率という観点からは、
数量=作業時間、構成要素=優先順位別のタスクというように整理していくことが可能です。

例えば、
1日の作業時間が8時間であったとしましょう。
このとき、構成要素として
①喫緊かつ重要なタスク=6時間
②喫緊だが重要でないタスク=0.5時間
③喫緊ではないが重要なタスク=1.5時間
④喫緊でも重要でもないタスク=0時間
という分類であったとしましょう。

そうすると、喫緊かつ重要なタスク(上記①)に6時間を割いたということは、
全体の数量=8時間の80%を、
4つの構成要素のうちの1つ(=25%)が占めていたということになります。

その日の作業の生産性がどうであったかという振り返りにも役立てることができるのです。

今回はパレートの法則を説明するために簡略化したデータを使用しましたが、
必ずしもきれいに80:20になるという訳ではありません。

ただ、「法則」というだけあってある程度は80:20に近い割合になるでしょうし、
そういった傾向があることを前提に施策などを検討するということが本質だろうと思います。

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